第5回講演会「ライフサイエンス分野におけるクロスボーダービジネスの現状と課題」を、佐藤拓様(日本貿易振興機構(ジェトロ)海外展開支援部 主幹(ヘルスケア産業担当))にご登壇いただいて開催しました(2025年9月3日(水))。

佐藤様は1993年に日本貿易振興機構(JETRO)に入構以来、30年以上にわたり日本企業の海外展開や海外企業の日本進出支援に携わり、国内外で豊富な経験を積んでこられました。ニューヨーク事務所でのビジネス開発ディレクター、東京本部での企業誘致課長、ヘルスケア産業課長、さらには千葉事務所長など要職を歴任。千葉在任中には千葉大学や国立がん研究センターと包括連携協定を締結し、国際共同研究の推進に尽力されました。

2023年4月より海外ビジネス開発部ヘルスケア担当ディレクターを務め、日本のバイオテックや医療機器関連スタートアップの海外展開支援や在日外資と国内企業・アカデミアとの連携促進を担当しています。専門分野はライフサイエンス産業における国際ビジネス開発であり、バイオテクノロジー、医療機器、エイジング関連デバイスなど幅広い領域に精通。米国「BIO Annual International Convention」や欧州「Bio-Europe」、独「MEDICA」など国際的なシンポジウムで日本パビリオンを組織するなど、日本企業の国際展開を積極的に支援してきました。

また、JETRO主催の「Global Open Innovation PJ」等を通じて、国内外の企業・研究者間のネットワーキングを推進し、日本企業の国際競争力強化に寄与。海外大学や業界団体との連携も深く、UC IrvineやMassMedicなどとの協力経験も有しています。さらに、大学や研究機関で客員教授・研究員として活動し、教育や研究分野にも貢献しています。

学歴としては東京外国語大学外国語学部卒業、法政大学大学院経営学修士課程修了(MBA)、千葉大学医学部附属病院メディカルイノベーション戦略プログラムを修了。現在はGreater Tokyo Biocommunity協議会実務者会議委員、千葉県バイオライフサイエンスネットワーク会議企画運営会議委員、ちば健康・医療ものづくり産業支援推進会議アドバイザーなどを務め、産学官連携の推進役としても活躍されています。