第8回講演会「がんと共に生きる〜患者視点からの心理社会的支援の重要性」を、久保 とくみ様(株式会社MiaLuce代表取締役/闘病コミュニティRelive)にご登壇いただき開催いたしました(2025年11月4日(火))

久保とくみ様は、正看護師として5年間勤務後、ご自身とご家族ががんを経験したことを契機に、がん患者の心理的・社会的課題の解決に挑む起業家です。2021年に悪性リンパ腫と診断され、長期の闘病生活を送る中、医療者・患者本人・家族の三者の視点を得ました。これら経験をもとに、2022年に闘病コミュニティ「Re:live(リリブ)」を立ち上げ、患者が孤立せず、必要な支援にアクセスできるプラットフォーム「CureMind」の開発を進めておられます。
CureMindは、服薬管理、副作用や体調・メンタルの記録機能に加え、専門家やピアサポーターとの相談マッチングといった多彩な支援サービスを統合。患者が安心して参加できる匿名のコミュニティを提供し、医療者とのコミュニケーションを円滑にし、診察効率化に寄与します。加えて集約されたデータは、製薬会社や研究機関に活用され医薬発展にも貢献予定です。将来的には慢性疾患全般への展開も視野に入れておられます。

関連URL:
株式会社MiaLuce公式サイト:https://mialuce.amebaownd.com/
がんサポートプラットフォーム開発マンスリーサポート:https://congrant.com/project/youarenotalone/12288

本講演では、自身のがん闘病経験と看護師としての専門知識を背景に、患者の心理的・社会的ニーズに着目した事業開発プロセスをご講演いただきました。